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表3.11 5083−O合金板及び5052−H112合金縞板の寸法例と重量

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(2)汎用押出材
バルブプレート、フラットバー、アングル等の押出形材その他は、次のようである。
?@バルブプレート(球平形材)
防接材用の5083−H112合金押出形材は、リベット接合時代のZ形材からバルブアングル(珠山形材)へ、さらに全溶接構造の採用と共に昭和50年代中頃からバルブプレートヘと変わってきた。
表3.12は、昭和57年に制定された軽金属溶接構造協会規格LWSB8203(1982)「アルミニウム合金珠山形材及び球平形材の標準寸法」におけるバルブプレートの断面寸法と断面係数であり、表3.13に有効幅L=40t(tは平板の厚さ)とした標準板付きの場合における断面係数及び塑性断面係数を示した。
アルミニウム製造会社が保有するバルブプレートの押出ダイスの型は、高さL=40〜140mmの範囲にわたり各種のものがある。それらの断面係数の範囲は表3.12をカバーしているが、寸法が全く一致するのは同表のBP50のみである。傾向として、バルブプレートのフランジ幅の狭いものがすみ肉溶接の作業性から多用されており、選定には各社の技術資料を参照されたい。
?Aフラットバー(平角材)
アルミニウム製造会社が保有するフラットバー用押出ダイスの型は、大半のものが5083−H112合金と6063−T5合金の共用である。6N01−T5合金も押出し可能ではあるが、市販の例はない。在庫販売されているのは5083−H112合金のものである。

 

 

 

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